作家紹介:佐々木史雄さん

彫刻家

佐々木史雄(Fumio Sasaki)


史雄さんとの出会いは、お父上と私がFBで繋がっていたことが始まりです。知り合いの知り合いというご縁でお父上のFBを拝読していたのですが、昨年このような投稿をされていました。

これがすべてを物語っています。運命✨


📖

句誌『千青』に突然、エッセーを頼まれて、息子の話を書いた。

〜風景は一瞬〜


「お父さん、お父さん、凄い風景を見ちゃった。」と弘前四中の一年生だった息子が叫んだ。ある冬の夕方、息子の史雄が学校から興奮して走って帰って来るやいなやの言葉だった。


ふーん。すごい風景なんだ。じゃあ、スケッチブックを持って描いてきなさい。NHK文化センターで泉滋三郎先生に水彩画を習っているのだから。

ダメだよ。とても描けるもんじゃないよ。

それなら、写真機を持って写してきなさい。

ダメだよ。写せないよ。

自分は少しむっとして、なぜなんだと尋ねました。

「風景は一瞬なんだよ」と息子は答えました。


頭をハンマーで殴られたような衝撃を受けた。風景は、物のように、そこにいつもあるものだと思っていました。しかし、そうではなく、その時の風(空気)、その時の景(光)とそれを経験した人の心によって作られるものだと悟らされたのです。

「風景は一瞬」、自分は一生これだけの言葉を言えないと思った。平凡な中学生だと思っていた息子がそんな目を持っていたとは気が付きませんでした。


息子は中学三年生の時に夏休みの写生大会で、ライオンズクラブ賞を頂きました。鯵ヶ沢の海岸へ絵を描きに行き、浜に放置されていた木造の漁船を描いたものでした。海と秋空の間に錆びた色の廃船が描かれていました。この船の遠い思い出のようなものを感じました。この賞が切っ掛けになり美術の分野へ進むことになりました。東京の都立駒場芸術高校へ行きましたが、さらに髙田保雄先生の絵画教室にも行き、油彩画を習いました。東京芸術大学では彫刻の山本正道先生の指導を受けました。


息子は東京芸術大学からイタリアのローマにあるアカデミアへ国費留学することになりました。しかし、旅費や必要なものは自分で用意しなければならなかったのです。そこで親の援助では足りずアルバイトをしたのですが、それは公園のトイレを解体する仕事でした。それは夏の暑い時期で、辛い仕事でした。暑くて臭くて苦しくてもうやめてしまおうと仕事中に思ったそうです。ところが、その時、心の中を俳句の言葉が横切ったのです。すると心地よい風が吹き抜けたように感じられ、また仕事が最後まで続けられたそうです。芸術というものは、暇とお金や教養や才能のある人の為ではなく、すべての人、芸術とは縁のないように思われている人のためにこそあるのだと悟ったという。息子は国費留学の期間が終わっても、住所をローマからミラノに移しイタリアでの彫刻の修行を続けました。


ある時息子に、ところでどんな俳句だったのかと尋ね忘れていたことを聞いた。中学で習った俳句、芭蕉か蕪村の句だったかもしれないと答えました。


この春に、二十年ぶりにイタリアから弘前に戻って、弘前に住むことになりました。何か美術に関わる相談や仕事があったら声を掛けてやってください。次のURLで息子の作品をご覧頂くことができます。

http://www.sculculfumio.com/

📖


早速、史雄さんのHPを拝見したら、一目で「これはスゴイ!」と思いました。「弘前にこんな人いない!(はじめましての方に一言…弘前は私の故郷です)いや全国でみても、才能を認められ20年以上もイタリアで働きながら彫刻を続けていた作家はいないのでは?これは金の卵に違いない🥚✨日本で取り扱う一番最初の画商に私がなろう!」と思いました🤭


昨年9月、史雄さんのご自宅兼アトリエを訪問。現在、美術教室「アトリエ クレタカルタ」を営みながら、個展に向けて創作に励まれています。


明るく、青年のような史雄さん。この体でこのダイナミックな作品を彫るんだなと、がたいの良さにも注目しました。


史雄さん曰く「弘前は時間の流れや住む人たちの雰囲気、余裕のある生活がミラノに似ている」そうです。イタリアで見つけた表現を弘前でじっくり深めるために戻ってきた史雄さん。楽しみでしょうがありません🤭🥚✨


追記① お父上のエッセイについて

史雄さんがローマでトイレ解体の苦しい仕事をしていたときに口ずさんだ俳句は、与謝蕪村の「愁いつつ岡にのぼれば花いばら」だそうです。


親バカ感満載の文章だと史雄さん笑ってましたが、私はこの文章から「孟母三遷」という故事成語を思い出していました。(ご両親も転居したのではありませんが。)史雄さんもご両親の後押しに感謝しています。


· · • • • ✤ • • • · ·· · • • • ✤ • • • · ·
佐々木史雄さんの作品ページは
コチラを ⇒ タップ٩( ᐖ )وクリック

· · • • • ✤ • • • · ·· · • • • ✤ • • • · ·


中古の家をご自分でリフォームしてアトリエにした史雄さん。イタリアからご家族を連れてきて暮らしています。


以下、アトリエで撮った作品。

HPにある作品も是非ご覧いただきたいです❣️いいものはいい✨ってきっと誰でもわかる😊

http://www.sculculfumio.com/

追記② この作品は史雄さんの作品ページにあるものですが


「SOLE (太陽)🌞」

丸みを帯びた女性のフォルムが温かく、太陽を感じて暖かい!


「Dove and Serpent(鳩と蛇)🕊🐍」

イエス・キリストの教え「蛇のように賢く、鳩のように素直(純真)であれ」という、世を生き抜く知恵やバランスの取れた徳を指す言葉です。

このポーズと表情で表現しているのがすごく面白い!