田中久斗
オートマタ作家
田中久斗(Hisato Tanaka)
Facebook:https://www.facebook.com/hisato.tanaka.967
Youtube:https://www.youtube.com/@hisatotanaka4120
~About Me~
物語りを考え、デザインから始め設計図を作り、ほとんどの部品を木材から手作りし組み立ててから、何度も調整を重ね思い通りに動くようになるまで数ヶ月を要する作品作りをしています。近年は当作品のように、物語りの起承転結をひとつのオートマタの作品の動きの中で表現できるようなオートマタ制作を行っています。
デジタル時代に逆行するような非効率な作り方ですが、試行錯誤の過程を楽しみながら木の温かみを感じられます。ハンドルを回すとキャラクター達がいきいきと動き出し、見た方々が笑顔になるような作品を心がけています。
~Biography~
55歳の時、本屋でたまたま手に取った本(西田明夫著「摩訶不思議図鑑オートマタ」)を見て、それまで全く無縁だったものづくりに興味を覚え、全くの独学でオートマタ(西洋式からくり)を作り始める。
2016年 『家庭画報』創刊700号記念家庭画報大賞 3作品が世界文化社賞[日本橋三越]
2017年 第27回ホビー大賞 2作品が技術賞[東京ビッグサイト]
2023年 ハンズメイド(旧東急ハンズ)大賞2023[ハンズ渋谷本店]
2023年 MONSTER Exhibition2023 2作品が5位入選[渋谷ヒカリエ]
作品(上)パラドックスの行方「阿(あ)号」と「吽(うん)号」
阿号 24cm×15cm×H27cm/ケヤキ材を中心としたミクストメデイア
吽号 20cm×13cm×H29cm/ケヤキ材を中心としたミクストメデイア
「This Statement is False. True or False?」
この有名な永遠のパラドックスの解を求めて、博士は彼が産み出した奇怪な2体の人造モンスターに乗って地を這い、時には空を飛び、あてなき旅に出ます。
ここ数年の先の読めない不安な社会。自分達の行く末さえ自らの意志ではなく、自らが産み出したモンスターに委ねることしか出来ない得体の知れない不安感を、阿(あ)吽(うん)2体のモンスターにこめました。
阿号は、大型のマンモス型の人造モンスター、ゆっくりした動作は静の動き。一方吽号はダチョウ型で、対照的な素早い動の動き。精巧な機械式時計のように博士を運んでいきます。
動画も是非!
パラドックスの行方「阿号」
→ https://youtube.com/watch?v=hUGLF0DZ2fc&si=C-TdPHPwqM3HeHAs
パラドックスの行方「吽号」
→ https://youtube.com/watch?v=nYn12C_M_8o&si=9nI6O7gclK-IinbG
作品(下)「祝祭「死者の日」 (Dia de Muertos)」
30cm×26cm×奥行13cm/ケヤキ材を中心としたミクストメデイア
当作品は、昔訪れたメキシコで偶然出会った「死者の日」の祝祭で、街じゅうの人々が色とりどりの骸骨のお面や化粧をし、カラフルな衣装に身を包みお祝いをしている姿に感動し、そのイメージをオートマタという作品に込めました。けっして裕福ではないけれどメキシコの人々の底抜けに明るいパワーを感じたお祭りでした。
メキシコでは死者の日(Dia de Muertos)といって亡くなった人を弔い先祖を敬うお祭りが毎年11月に開催されます。日本のお盆のような行事です。モチーフは装飾された骸骨(スカル)、幸せを呼ぶハチドリと南国の花園。ハンドルを回すとハチドリが羽ばたきながら骸骨に近づきます。すると骸骨がわれ、中から花の十字架が現れます。花弁が開き、ハチドリが蜜を吸う動作になります。
動画も是非!
→ https://youtube.com/watch?v=YQQpRsfWkmc&si=wlVA5BQPGLbpUni9
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