きつねの窓

今回の二科展入選作品は『きつねの窓』という物語と「私の旦那さん」をドッキングさせて描きました。『きつねの窓』をご存知なければ、いまいち意味不明な絵かな?と思います。安房直子さんのこの物語は、私の小学校時代、国語の教科書に載っていました。すごく印象深くて忘れられなかったのですが、もう一度読みたくなって最近絵本を購入しました。そしたら登場人物のセリフまで記憶していたものと同じで、よほど好きだったんだな、と思いました。読書感想文が苦手だった私がこの物語について述べてもうまく伝わらないと思いますし、内容を全部語ってもいけないので、『きつねの窓』で検索してみてください。っていうのも手抜きか(笑)絵本のカバーの内側についている導入文のようなものなら紹介しても大丈夫かな。

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ぼくが青いききょうの花畑の中を白い子ぎつねを追っていくと、ふいに小さなそめものやの前に出ました。店から一目で子ぎつねとわかる男の子がでてきてテーブルに案内してくれました。「お客さま、指をそめるのはとてもすてきなことなんですよ」というと子ぎつねは青くそめた自分の指でひしがたの窓をつくってみせました。「ねえ、ちょっとのぞいてごらんなさい」ぼくはしぶしぶ窓の中をのぞきました。そして、ぎょうてんしました。指でこしらえた小さな窓の中には白いきつねのすがたが見えるのでした。

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私は初めて読んだとき、実家の庭のききょうの花を摘んで、汁をつくって指そめてみましたもん。ドキドキしながらひしがたの窓をつくってみたけど、何も見えなかった(笑)

この物語は終わり方がせつないのです。ただ失くしただけではなく、何か共感できるような、何かきれいなものが心に残るような、子供心にもいっぱい考えさせられました。

「きつねの窓」(F100号)

それで、この絵です。主人公のぼくが「私の旦那さん」にしてあります。絵本どおりのシチュエーションではありませんが、この物語のなかに置いてみたかったのです。『きつねの窓』を知らなくても絵として伝わればよいのですが、シンプルな画面だけに、技量が足りないのでインパクトが弱いかも。

作品づくりにあたって、身近なもの、よく知っているもの、自分に蓄えられているもの、好きなもの、良いと思うものじゃないと、やっぱり描けないと思うのですが、今の私にとって旦那さんは、身近な一番好きなものです。

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ああ、文章書くって本当に時間がかかる。この入選作品以外にも、審査に出した展示されていない作品があるのですが、それについてはまた今度。おやすみなさい(´∀`人)

~ 第三回星乃珈琲店絵画コンテスト「優秀賞」受賞作品 全国巡回展示中! ~

 12月~2月 @星乃珈琲店 さいたま南中野店

絵里子画廊

工藤絵里子 作品と仕事

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