工藤絵里子

記事一覧(20)

きつねの窓

今回の二科展入選作品は『きつねの窓』という物語と「私の旦那さん」をドッキングさせて描きました。『きつねの窓』をご存知なければ、いまいち意味不明な絵かな?と思います。安房直子さんのこの物語は、私の小学校時代、国語の教科書に載っていました。すごく印象深くて忘れられなかったのですが、もう一度読みたくなって最近絵本を購入しました。そしたら登場人物のセリフまで記憶していたものと同じで、よほど好きだったんだな、と思いました。読書感想文が苦手だった私がこの物語について述べてもうまく伝わらないと思いますし、内容を全部語ってもいけないので、『きつねの窓』で検索してみてください。っていうのも手抜きか(笑)絵本のカバーの内側についている導入文のようなものなら紹介しても大丈夫かな。~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~ぼくが青いききょうの花畑の中を白い子ぎつねを追っていくと、ふいに小さなそめものやの前に出ました。店から一目で子ぎつねとわかる男の子がでてきてテーブルに案内してくれました。「お客さま、指をそめるのはとてもすてきなことなんですよ」というと子ぎつねは青くそめた自分の指でひしがたの窓をつくってみせました。「ねえ、ちょっとのぞいてごらんなさい」ぼくはしぶしぶ窓の中をのぞきました。そして、ぎょうてんしました。指でこしらえた小さな窓の中には白いきつねのすがたが見えるのでした。~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~私は初めて読んだとき、実家の庭のききょうの花を摘んで、汁をつくって指そめてみましたもん。ドキドキしながらひしがたの窓をつくってみたけど、何も見えなかった(笑)この物語は終わり方がせつないのです。ただ失くしただけではなく、何か共感できるような、何かきれいなものが心に残るような、子供心にもいっぱい考えさせられました。

第103回二科展

前回のブログから約2か月もご無沙汰してしまいましたm(_ _)m明日は第103回二科展の初日。今回は1点入選しました。二科展は1点だけ描くという人は稀で、たいていの人は2~6点審査に出しています。私は一応4点(一応というのは中途半端なものもあって…)。今回はここ数年テーマとしていた「名曲珈琲ひまわり」シリーズを休みたくなって違うものにしました。昨年は2点入選して「会友賞」もいただき、このままこのシリーズを続ける気でいましたが(しばらく同じテーマを追求することが大事とされるので)、No.17(春季二科展のも入れるとNo.18)まで描いていると、ハァ……またひまわりか……もう何年も描いたんだしいいんじゃないか?いったいいつまで?と行き詰まってしまい……。大好きな喫茶店をストレスに感じるのは嫌だし、こういう状態では良い絵になるわけないと思ったので、二科会の先生方には不評を買うかもしれませんが違うものにしました。確かに毎年違うものを描いていると私の作風を覚えてもらえないというのはわかるのですが。きっと実力のある作家さんなら何を描いてもその人の作品だとわかるんですよね。テーマの追求だけでなく、そもそも創作するって大変なことなので、来年の二科展までによく考えて努力せねばと思っております。明日会場に行ってみるので、展示作品についてはまた後ほど。。。あ、そうだ!そうでした。チケット差し上げます。皆さんお忙しいと思うので、毎年ご案内してご足労いただくのも気がひけてまだ手元にあります。見に行かれる方は遠慮なくご連絡くださいね!第103回二科展絵画・彫刻・デザイン・写真2018年9月5日(水)~17日(月・祝)※休館日:11日(火)10:00~18:00まで(入場は17:30まで)金曜日は20:00まで(入場は19:30まで)最終日は14:00まで(入場は13:00まで)会場:国立新美術館 @六本木